窒化処理の長所と短所の巻

こんにちは。

窒化といえば極東窒化研究所 営業部の町田です。

本日の神奈川県、朝から雨が降っておりまして、日中の最高気温は何とびっくり18℃との事。

昨日の最高気温が29.5℃でしたので、はい・・・非常に寒く感じます。缶コーヒーや中華まんが恋しくなってきますよね。

いよいよ秋も深まってきた事を実感しつつ本題へ。

【ガス窒化処理の長所短所】を書いてしまおうかと思います。

『おいおい、長所だけならまだしも短所まで書いちまうなんて、あンた背中が煤けてるぜ』という声が聞こえてきた気も致しますが、気にせず続けます。

製品やサービスを購入するときに、長所も短所もしっかり説明してくれる店員さんって信頼できますよね。

『この娘は他店でNo1をしておりまして指名やリピートが多くてetc・・・』この台詞に何度苦汁を舐めてきた事か(泣)


では、先ずは長所から書いて行きます。

・窒化処理の硬化層深さは、処理時間・温度によって(ある程度)コントロール可能です。
 ※材質により異なりますので、お問い合わせ下さい。

・窒化層が持つ高い圧縮残留応力により、材料の疲労限度を向上させます。

・浸炭や高周波処理と違い、a1変態点以下の温度域での処理となりますので変形が少ないです。
 ※鉄炭素平衡状態図をご参照下さい。

・高い硬さ値と低い摩擦係数のため、耐摩耗性に優れております

・窒素原子が鋼中へ侵入拡散する処理であり相変態を伴いませんので、剥離の心配がありません

・相変態による硬化ではないので、5~600℃程度までは相変態による軟化がありません
 ※浸炭鋼は200℃前後で硬さの軟化を起こします。

・ガス窒化処理なので、形状を問わず小間隙の内部への処理も可能です。
 
・大型部品と小さな部品の混載も可能です
 ※コストダウンに貢献いたします。

ざっと、思いついたガス窒化処理の長所は上記8項目です。

いかがでしょうか。

知名度では浸炭処理や高周波処理に負けている感は否めないのですが、ガス窒化処理も意外に良いじゃないかと思えてきませんでしょうか。

では、お次は短所についてです。

・窒化処理後の加工は非常に困難
 ※材質にも因るのですが、例えばSACM645等は表面硬度がHV1,000以上まで硬くなりますの
  で、切粉は砂の様にポロポロと・・・
。後加工が必要な箇所には防炭処理も可能です
  のでお問い合わせ下さい!!

・処理時間が長い
 ※浸炭・高周波・軟窒化処理等、数分から数時間で処理が完了するのですが、ガス窒化処理は基
  本的に十数時間~
となります。

・硬化層が浅い
 ※浸炭処理の様に硬化層が数ミリ単位で形成される処理と比べますと窒化処理によって形成さ
  れる硬化層
は浅く、材質にも因りますが最大1ミリ程度です。

ざっと思いついたガス窒化処理の短所は、上記3項目です。

『んん!?長所に比べて短所が随分と少ないんじゃないか』とざわざわしている気も致しますが、私が考えるガス窒化処理の長所短所は今の所上記11項目です。

長所が多いからといって、窒化処理が他の処理と比較して特別優れた処理であるとは考えておりません。

もちろん、製品の材質や用途、使用環境によって最適な表面処理を選択される事が重要です。

ただ、今後新規で表面処理をご検討されるといった機会がございましたら、是非弊社を思い出していただけたら幸いです。

と、最後は商売っ気を醸し出しつつお別れとさせていただきます。








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